朝焼けは雨・夕焼けは晴れ


【類義】 朝虹は雨・夕虹は晴


『天気は西から東へと移る』
これが、「朝焼けは・・・」を正しく理解するためのポイントです!


朝焼けは、東が晴れて、西に雲がある時に見られます。

もう少し科学的に説明しましょう。
明け方、地平線から太陽が顔を出すとき、太陽光線は長い空気の層を通ります。
そのため、私達は波長の長い赤や黄の光線だけを見ることができるのです(朝焼け) 。
しかし、東側に雲があると、太陽光線が遮られてしまうので、朝焼けを見ることはできません。
ですから、朝焼けは、東が晴れて、西に雲がある時に見られるのです。

ところで、天気は西から東へと移ります。
ですから、西の空にある雲は徐々にこちらに向かってきて、やがて雨を降らせるのです。
「夕焼けは・・・」は、これと反対の原理ですね。


じつは、「朝虹は・・・」も全く同じ原理。

虹は太陽の反対側の空にたくさんの水の粒があるときにできます。
朝虹ができると、西の空にたくさんの水の粒があることになり、
その水の粒でできた雲が、やがてこちらに向かってきて雨を降らすのです。


さて、明け方のことを“かわたれ”、夕暮れ時のことを“たそがれ”といいますよね。
これらは、薄暗くて、少し離れた人が誰なのか、はっきり見分けられないとき
「彼は誰」あるいは「誰そ彼」といったことに由来するって知ってました?


   
   お天気編